実際に動画を作ってみよう DivXから MPEG2へ ページ
sorry Japanese only
最終更新日 2004/11/12
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DivX動画をゲットしたけど、これを MPEG2に変換するにはどうやってやるんだ?
と言うのを、ゲットしたのと同じような、地雷DivX動画を用意し、同じような手順で実際にやってみよう!
ってページです。

DivXを DVDへ焼いて。ってわがままな人は、このページと MPEG2 => DVDのページを組み合わせて作業して下さい。

ん?目的のことと違ったぞ?って方は、一個上に戻って下さい。
他にも色々な変換ページがあります => 映像制作のメインページ

各画面の説明が、Displayに表示されているそのままの大きいままですが、小さく画面へ収まる大きさに
すると設定の文字が見えないので、あえてそのままにしてあります。

まずは変換元となるサンプル動画を downloadして下さい。=> キュウリの千切り DivX5.2.1動画 352x240 DivX5.2.1 QB80 MP3 32kHzサンプリング 128kbps 23秒 2.4Mbyte
4:3なのに 352x240のアスペクト比間違え
緑が白飛びした色ズレ
音声 1秒先行した音ズレ
音声サンプリング 32khz
と、わざわざ地雷動画にしてあります。

この動画を、地雷を補正しながら MPEG2 CBR 9Mbps 音声 MP2 224kbpsへ変換するやり方です。

作る MPEG2は、DVD-RAMなどに書き込む時に書き込みやすいよう、
レートエラーで引っかからないよう余裕を持った 9Mbpsのレート。
もっとも取り込める確率の上がる 48khzサンプリングの 224kbpsのレートの MP2音声に変換します。

大まかな流れは以下のように作業していきます。
(1) 映像と音声の分離。映像は DVD規格の 352x480 huffyuvで出力。色補正 ノイズ除去も同時に行う
(2) MP3音声を WAVEに変換
(3) WAVEのサンプリング周波数の変換
(4) 音ズレの修正
(5) MPEG2エンコード


映像の変換、エンコードは、出来上がる映像が同じ物でも、多種多様な変換方法が存在します。
このページにて紹介しているやり方は、私が実際に行っている方法なだけでベストな変換方法ではないかも知れません。

必要なソフト

この変換にて使用するソフトは以下の物が必要です。

AviUtl
AviUtlのお部屋
映像を、編集、変換、各種フィルターかけ等をする為のフロントエンジン。

huffyuvコーデック
google検索 huffyuv
映像の劣化無く、他のアプリケーションへ渡す時の、どのアプリでも使える中間ファイル作成用に使います。
Downloadするのは ver2.1.1が良いでしょう。

MPEG2エンコーダー
MPEG2を作るには必須ですが、フリーってあるのかなぁ?
私は TMPGEnc2.5+を使っています。
その他 CINEMA CRAFT ENCODER Basicや、Panasonic MPEG2エンコーダー等があります。

MP3デコーダー
何が良いか分からなかったので LAME_ACMに付属する lame.exeコマンドライン版を使用しました。

WAVE編集ツール
今回は SoundEngineを使ってみます。

サンプリング周波数変換ツール
今回は waveconvという dosプロンプトにて使用する、コマンドライン版の物を使ってみます。

(1) 映像と音声の分離

まずは映像と音声を分離します。
使用するアプリは AviUtlです。
divx521_352x240_32kMP3-JIRAI.avi を AviUtlへドラッグドロップします。


AviUtlにて 設定 => ビデオ圧縮の設定 => 設定 =>huffyuv 2.1.1を選択 => OK
圧縮する VIDEO CODECに huffyuvを選択します。


huffyuvはこんな設定で使っています。


映像サイズが 352x240では、DVD-RAMへ読めるかが心配なので、一般的な 352x480へ変換します。


色ズレも調整します。TVで見る映像を作るので 16〜240に収まるよう、両端に少し隙間が出来るぐらいに調整します。
こんなもんでしょうか。


地雷動画らしくノイズもバリバリなので、ノイズ除去も盛大にかけます。


ファイル => AVI出力で以下の設定にします。
音声再圧縮無し
音声を WAV出力


実行すると以下のファイルが出来上がりました。


映像を huffyuv、音声が 32khzサンプリングの MP3 waveヘッダーの物に分離成功です。

(2) MP3から WAVEへの変換

CMDプロンプトを表示します。

分離した音声ファイルがあるディレクトリーへ CDコマンドで移動します。
C:\Documents and Settings>n:

N:\>cd install

N:\install>dir
 ドライブ N のボリューム ラベルは  です
 ボリューム シリアル番号は  です

 N:\install のディレクトリ

2004/11/13  00:52       <DIR>          .
2004/11/13  00:52       <DIR>          ..
2004/11/13  00:33           95,422,226 sengiri-huffyuv.avi
2004/11/13  00:33              360,058 sengiri-huffyuv.wav
               2 個のファイル          95,782,284 バイト
               2 個のディレクトリ  144,973,504,512 バイトの空き領域
N:\install>

拡張子が wavでは lame.exeが受け付けてくれないので mp3へ変更します。
N:\install>mv sengiri-huffyuv.wav sengiri-huffyuv.mp3

lame.exeを使って mp3を waveにデコードします。
使い方の説明は lame.exe --helpで
詳細なオプションは lame.exe --longhelp
とやると表示されます。

確認した結果、以下のコマンドにて OKのようです。
N:\install>lame.exe -h --decode sengiri-huffyuv.mp3 sengiri-wave.wav
input:  sengiri-huffyuv.mp3  (32 kHz, 2 channels, MPEG-1 Layer III)
output: sengiri-wave.wav  (16 bit, Microsoft WAVE)
skipping initial 1105 samples (encoder+decoder delay)
Frame#   625/611    128 kbps  L  R

N:\install>dir
 ドライブ N のボリューム ラベルは  です
 ボリューム シリアル番号は  です

 N:\install のディレクトリ

2004/11/13  01:05       <DIR>          .
2004/11/13  01:05       <DIR>          ..
2004/11/13  00:33           95,422,226 sengiri-huffyuv.avi
2004/11/13  00:33              360,058 sengiri-huffyuv.mp3
2004/11/13  01:05            2,875,624 sengiri-wave.wav
               3 個のファイル          98,657,908 バイト
               2 個のディレクトリ  144,970,625,024 バイトの空き領域

sengiri-wave.wavという 32khzサンプリングの waveファイルにデコードされました。

音声サンプリング周波数の変更

引き続き CMDプロンプトでの作業です。
waveconvというソフトは waveconv /?とやるとヘルプファイルが表示されます。
p3 -- 最高音質で
s48 -- 出力は 48khzサンプリング
と言うオプションを指定します。
N:\install>waveconv sengiri-wave.wav sengiri-48khz.wav p3 s48
Waveコンバータ(waveconv) version 0.1
Copyright (c) 2001 by Initial T (original source by WTC)

誤差拡散再量子化モード
タイプ: 1, 2 ch, 32000 S/sec, 128000 byte/sec, 4 byte/sample, 16 bps
精度:3, ゲイン:0.9961
入力周波数 32000 Hz, 出力周波数 48000Hz, コンビネーションコード = 4.
FIR オーダ:1023, カットオフ周波数=15680 Hz, 仮想オーバーサンプリング周波数=96000Hz
入力: 718895 サンプル, 22.465469 秒
出力: 1078343 サンプル, 22.465479 秒
出力長 > 入力長
出力ファイル sengiri-48khz.wav サイズ = 4313416
変換処理を実行します.
出力ファイル[sengiri-48khz.wav]  最大レベル:(左21417, 右21528)
終了しました.

N:\install>dir
 ドライブ N のボリューム ラベルは  です
 ボリューム シリアル番号は  です

 N:\install のディレクトリ

2004/11/13  01:09       <DIR>          .
2004/11/13  01:09       <DIR>          ..
2004/11/13  01:09            4,313,416 sengiri-48khz.wav
2004/11/13  00:33           95,422,226 sengiri-huffyuv.avi
2004/11/13  00:33              360,058 sengiri-huffyuv.mp3
2004/11/13  01:05            2,875,624 sengiri-wave.wav
               4 個のファイル         102,971,324 バイト
               2 個のディレクトリ  144,966,307,840 バイトの空き領域

作業を行いやすい 48khzサンプリングの waveファイルへの変換が終了です。

音ズレの修正

まず、映像と音声がどれだけずれているかを確認します。
この映像の場合、音ズレが分かりやすい場所は、最後の包丁を置く部分です。
AviUtlで包丁をガタンと置く場所まで持っていき、上部に表示される時間を確認します。
20.52秒と出ました。


次に SoundEngineへ、先ほど変換した waveファイルを読み込ませます。
19.53秒と出ました。


音声が 約1秒先行しているのが分かりました。
と言うことで、SoundEngineにて、0秒の位置へ 0.99秒の無音部分を挿入します。
波形の所で右クリック、両端無音挿入 と言うので出来ました。(使い方を良く分かってない・・)


ファイル 名前を付けて保存にて、保存して終了です。

MPEG2エンコードを行う

上で作った huffyuvの映像と 48khzサンプリングの waveファイルを TMPGEncへ放り込みます。


次は TMPGEncの設定ボタンを押してエンコードの設定を行います。
TMPGEncの細かい設定は => TMPGEnc設定ページ で。

設定が終了したら、圧縮開始ボタンを押して MPEG2を作成します。
私の PCでは 約1分で終了しました。

出来上がり映像の確認

出来上がったら DVDへ焼くなりして TV出力して、音ズレ、色合い、出来具合を確認しましょう。
これは XCardなる TV出力するボードで 36inchワイド TVへ出力した映像を、デジカメで撮影した画像です。


指の色が、鬱血したようなドス黒い色になってしまってます。
一度色調整を間違えると、補正は困難を極めます。って良い例です(w

ちなみに、これが大元の映像を TV出力したデジカメ撮影画像です。


MPEG2変換して TVで見るべき映像は PCの画面上では無く、TVへ出力して確認しましょう。
色合い、アスペクト比、インターレース、ノンインタレースの変更失敗でカクカク等、PCの画面上で
確認するのは困難です。


音ズレなどが無かったら、DivXを MPEG2へ変換するのに一番手っ取り早い方法は
PCで再生したのを TV出力の出来る VIDEO BOARDなどで S出力し、DVDレコーダーで録画する。
これが一番確実で、一番時間がかかりません。

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